法人をあげて「健康経営の推進」を図ることを目的とし、業務執行理事・理事、各拠点の衛生管理者、介護主任等で「人財確保対策・労働室」を構成し、職員の健康保持・増進への取り組みの情報共有及び課題の把握と改善についての検討を行っております。
従業員の主体的な健康づくりの促進や環境づくりを通じて、健康で活力あふれる従業員が育まれることで、従業員一人ひとりがパフォーマンスを最大限発揮できるよう、以下の重点指標の改善に取り組んで参ります。
1.アブセンティーズム
2.プレゼンティーズム
3.ワークエンゲイジメント
4.平均勤続年数
5.仕事満足度
【従業員にみられる健康課題】
・腰痛保有者の割合が高く、パフォーマンスを最大限発揮できず、
また将来の要介護リスクにつながる可能性がある。
2022年の健康関連指標の変化
1)重点指標のスコア
健康関連指標 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|---|
アブセンティーズム(傷病による平均欠勤日数) | 5日 | 4日 | 2.6日 |
プレゼンティーズム(東京大学1問方式による生産性低下率) | 22% | 24% | 25% |
ワークエンゲイジメント (新職業性ストレスチェックのワークエンゲイジメントに関する設問(2項目)によるスコア) |
2.7 | 2.6 | 2.6 |
平均勤続年数 | 6.6年 | 6.0年 | 7.0年 |
仕事満足度(職員アンケート調査によるスコア) | 2.8 | 2.8 | 2.8 |
2)生活習慣病などの変化
意識や生活習慣に関する項目 | 指標 | 2020年 | 2021年 | 2022年 |
---|---|---|---|---|
生活習慣 (5ステージモデルによる行動期+維持期の割合) | 飲み物 | 67% | 57% | 60% |
食べ物 | 53% | 59% | 64% | |
運動 | 42% | 46% | 47% | |
睡眠 | 72% | 61% | 66% | |
適正飲酒 | 64% | 69% | 67% |
■従業員の生活習慣における行動傾向
従業員の生活習慣における意識や行動として、飲み物、食べ物、運動、睡眠について改善傾向が見受けられたことは成果として評価できる。
一方で心の健康と適正飲酒については悪化傾向が見受けられたこともあり、従業員のパフォーマンス向上の指標としているプレゼンティーズムにも影響しており今後の課題であるため、腰痛改善と合わせて継続的に改善に取り組む。
経済産業省が、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度において、社会福祉法人 神戸中央福祉会が「健康経営優良法人2022」に選ばれました。 この制度は、健康経営に取り組む優良な法人を「見える化」することで、従業員や求職者、関係企業や金融機関などから「従業員の健康管理を経営的な視点で考え、戦略的に取り組んでいる法人」として社会的に評価を受けることができる環境を整備することを目的としています。
法人をあげて「残業」「腰痛」などの撲滅、有給休暇の取得促進、出産・育児・介護の支援等に取り組んでおり、それらの取り組みにより、すべての職員の「ワーク・ライフ・バランス」を応援し、一度しかない人生を豊かで喜びのあるものとしていけるよう、そして、その喜びを皆でわかちあえるよう歩んでいきたいと考えております。認定をいただいたことを励みに、職員の健康と法人の健全性に配慮し、働く人にも地域社会にも喜ばれる法人をめざして、更に努力いたします。
神戸中央福祉会で、現在取り組んでいる内容をまとめた資料を公開しています。
※冊子をクリックして、閲覧することが可能です。